ディラックの海で

手が震えててばかみたいだ、でも必死で生きているのだ、そうまでして、そこまでして、みんな生きてるね。上手い気晴らしのやり方を知ってしまって、でもそれは間違ってるんだけど、わかってるけど、せかいが単純になった。全部作業でいい。好きな人たちといる時以外どうでもいいよ。

 何かを書く時、きみって言葉をたくさん使ってしまう。別に一人のことを指してるわけじゃない。読んでる人とか、あるいは、もっとひろくて曖昧で自分自身も含んじゃうような不思議な言葉。それでも、「きみ」になりたい。だって特別じゃん。特別でいたい、きみにきみと呼ばれたい。1番じゃなくていいから。