そばにいられればいいのに

他人が染み込んでいく感覚って、怖い。ぼくはやわいスポンジみたいに、力なくただぶつけられた色に染まっていく。そんなのはもう、嫌なのに、全部怖いのに、もうくたくたになっちゃってるから、一回捨てて新しいの買わなきゃ変われない。一度潰れてしまったものは戻らないって、きみだけは知っててほしい。

あなたが私の生活になる前に消えてしまいたいって、サビで撫でられる歌詞が好きで、その曲ばかり聞いている。そんな人間。きみが生活の一部になってしまうなと思ったら、そっと離れていくのを繰り返す人間関係。きみを失うのが怖いと思うまで、きみを知りたくない。こっちにこないで、きみはきみの地獄で、笑っていてほしい。恋愛とか関係なく、ぼくって人間と関わるの向いてないのかなと真剣に思ってしまうけど、それってただ傷つきたくないだけですよねって論破されて終わり。ひとりでいれば、敵は自分だけになるって安心したかったのに、気づいたら可哀想なくらいに、ぺしゃんこになっていた。やっぱりぼく間違ってましたってへらへら笑ったってやりなおせない人生なんて早く終わっちゃえばいいのにね。