無題

いつもどうかしているけど、もっとどうかしている時があって、それは自分でも分かっているけど、どうも抑えることが出来ない。私の知らないところで、私を巻き込んで物語が進んでいくのを眺めている。すべて私が悪いのかもしれないけど、何かになすりつけることも出来るものだからと思って、何も言わないで全部消した。

大丈夫?と聞く人は、大丈夫だよという返事を期待している訳ではなくて、ただ「心配している」という意思表示だと最近気づいた。遅いかな。皆知っていることなんだろうか。本当に不安げに尋ねられると、どうしようもない気持ちになる。今は、悩みがない。打ち明ける悩みがない。話して楽になるものでもない。沼の底に沈んでいた身体が、少しずつ浮上して、今はゆらゆら水面を漂っているなと思う。流されてもいいし、逆らってもいい。それを選ぶ時が来ている。どっちでもいい。きっと物語が全部さらっていく。