かけてあげる

かわいいよわたしは好きだよってひと言できみの世界救えないかな、魔法をかけたい、私がかけたい、つまんない魔法。

リピートしすぎて擦り切れる音楽。でも他の曲を聞く気もなくてただ少しボリュームを下げた、午前3時、ゆるいラップ、ゆるい孤独、ゆるい憂鬱。

さみしいなって思うとき浮かぶ顔はまちまちでなんかその輪郭も曖昧で、ごめんなさい。伸ばした手の白さにピントが合うことの繰り返し。ゆびさきの感覚がもどかしい。多分一生わかんないことをずっと考えるの、もうやめにしようね。わたしもきみも特別じゃないし。

わけわかんないものはわけわかんないままで表していいよ。その曖昧さを抱きしめるから大丈夫、わたしの中でずっと特別でいてほしい。