都忘れ
バイト先で冷たい風に晒されすぎて、極度の寒がりになってしまった。毛布でぐるぐる巻きになってから布団にもぐっている、さむい。
布団のなかにライトが当たるようにして、岩倉文也さんと焦茶さんの詩画集「あの夏ぼくは天使を見た」を読む。
そしてぼくは光のこえをたぐりよせ あわだつ橋をわたってしまう
みずぎわに咲く花枯れて祈りから祈りへ痣を運んでゆこう
ああ澄んだ水のそばに居たいと思う。もっと曖昧な存在になりたくなる。岩倉文也は詩も短歌も幻想的で、イメージがたのしい。言葉も美しい。そして終末感が漂っている。
もう一つの詩集、「傾いた夜空の下に」を初対面の人に貸した。旅行先に持っていってくれないかな。返すときに、暗唱できる短歌がひとつでもあるようだったら、いいなと期待している。人に期待しすぎる。外れても嫌いにはなれない。
眠たい。音楽がうるさい。アニメが見れない。でも大丈夫、丈夫に咲きます。