僕はゴミ、夜は海

完全防寒装備で4°Cの街を歩くわたしのそばを生足の女子高生が通り過ぎる。おー、まだ耐えられるのか。いや、女子高生は生足でも寒さを感じないんだよって生足のクラスメイトが言ってた。装備はマフラーのみ。わたしは平沢唯が好きだったから冬はタイツを履いていたし、コートもマフラーも手袋もしてた。いまと変わらない。生足の子のほうが特別な感じがして、なんとも言えない気持ちになって、すぐに目を逸らしてしまった。じっとみるのも良くないと思いながら。

かわいいでいるために飲んでた粒はのこりひとつになって、わたしはなんとなく成人になる。少女じゃなくなるのはいつからなんだろう、いつまでも少女でいたいと思うけど、わたしに少女だった瞬間は無かったかもしれない。スマホ変えちゃったから中学校のころの人の連絡先なんもしらなくて、誰にも会えないで、家でしくしくしていた成人の日、ばかみたいでおかしい。きのうのこと、一日経ったら笑えるのに、今すぐに窓の外ダイブしたい気持ちはほんとに本気なんだ。これもばかばかしいね。思い出たち、抱きしめたいけど依存はしない、これは青春じゃないから。誰かのためにセンチメンタルになりたかったな。塵でした、でもきらきらしてて、愛しいものでした。