月になって

ループしている気がする、これは感情の話。どこか欠けている人がすきだ。それをがんばって埋めようとしているところ、あがいているところ、きっとはずかしいところが光っている。他人には触れさせない領域、それを眺めていたい。踏み込んだりしないからね、濁らせたりしないからね。急に全部がきもちわるくなった時でも変わらず世界を好きでいたい。好きでいたいものが多すぎてなにも嫌いになれないよ、全部おもいよ、かすかなシャンプーの香りに溶けてしまいたい。

連れて行ってよ、月までなんて言わないから、近くの踏切まで。わたしのきもい詩に唾を吐いてよ。そしたらゆるされる、ゆるしてあげる。