そばにいられればいいのに

他人が染み込んでいく感覚って、怖い。ぼくはやわいスポンジみたいに、力なくただぶつけられた色に染まっていく。そんなのはもう、嫌なのに、全部怖いのに、もうくたくたになっちゃってるから、一回捨てて新しいの買わなきゃ変われない。一度潰れてしまったものは戻らないって、きみだけは知っててほしい。

あなたが私の生活になる前に消えてしまいたいって、サビで撫でられる歌詞が好きで、その曲ばかり聞いている。そんな人間。きみが生活の一部になってしまうなと思ったら、そっと離れていくのを繰り返す人間関係。きみを失うのが怖いと思うまで、きみを知りたくない。こっちにこないで、きみはきみの地獄で、笑っていてほしい。恋愛とか関係なく、ぼくって人間と関わるの向いてないのかなと真剣に思ってしまうけど、それってただ傷つきたくないだけですよねって論破されて終わり。ひとりでいれば、敵は自分だけになるって安心したかったのに、気づいたら可哀想なくらいに、ぺしゃんこになっていた。やっぱりぼく間違ってましたってへらへら笑ったってやりなおせない人生なんて早く終わっちゃえばいいのにね。

泣かないでなんて言わないで

推し、愛してる。でも君は生きる理由にはならない。生きててえらいって言われて、嬉しいよ、でもぼくは死ねないだけだよ。結局怖いんだ、人に甘えて生きている。世界に甘えている。

もう誰の顔も見たくない。君のLINEを無視するたびに、少しだけ呼吸しやすくなるぼくを許してほしい、君がいなくなれば、また少し地獄に近づくことができる。

泣いているぼくを見ているのが冷たい部屋だけでよかった。嘘ばっかりついて、へらへらしているぼくを、無音が殴りつけて、ぼくはぐちゃぐちゃになる。正気っぽいものに戻るとき、出るのが嗚咽であったらよかったのに。うまく呼吸ができない。いつまでもこうなのですか、毎日首を絞められているなら、希望なんてないよ。

光のように生まれたはずだ

カーテンの隙間から覗く光を見ていた、彼は汗をかいていた、もう二度と会わないだろうと思った、君の人生とぼくは交わらない。

インターネットから消えてしまえば、自殺なのかな。消えちゃったら、すぐに忘れてね、人から忘れられて、ぼくは初めて死ねる。憂鬱な毎日を嗤うようにすがすがしいほど晴れが続くから冬が嫌いだ、早く厚い雲が空を覆って、街が白くなればいい。ぼくの心の隙間に雪が積もって、息も冷たくなって、生きてる心地が曖昧になればいい。

ふたりでも寂しいならもう、君は要らない。最高の夜って分かったから、朝日がそれを薄めていくのがつらかった。いつもそう。幸せは瞬間で、永遠なんてどこにもない。期待なんて捨てて絵空事を踏み躙って初めて、ぼくはぼくを好きになれる。

 

無題

いつもどうかしているけど、もっとどうかしている時があって、それは自分でも分かっているけど、どうも抑えることが出来ない。私の知らないところで、私を巻き込んで物語が進んでいくのを眺めている。すべて私が悪いのかもしれないけど、何かになすりつけることも出来るものだからと思って、何も言わないで全部消した。

大丈夫?と聞く人は、大丈夫だよという返事を期待している訳ではなくて、ただ「心配している」という意思表示だと最近気づいた。遅いかな。皆知っていることなんだろうか。本当に不安げに尋ねられると、どうしようもない気持ちになる。今は、悩みがない。打ち明ける悩みがない。話して楽になるものでもない。沼の底に沈んでいた身体が、少しずつ浮上して、今はゆらゆら水面を漂っているなと思う。流されてもいいし、逆らってもいい。それを選ぶ時が来ている。どっちでもいい。きっと物語が全部さらっていく。

angelkawaii

とってもかわいい女の子ならどれだけ病み散らかしてもわがまま言っても許される気がする。許しちゃうな、かわいいってずるいな。夢の中で人気者になっていたって意味がないや、起きたくなかった、いつだって起きたくない。

意識を失っていたい癖に夜更かしばっかしてる。生きてる意味とか考えるのやめる代わりにあいつを殺す方法を探します。なんでいつも私が逃げなくちゃいけないんだ。被害者づらを許されたい。悲劇のヒロインは薬物中毒でした。何が救ってあげたいだよ煽ってるのか?そのまま夜行バスに飛び乗って君と新しい人生始めればよかった?何が正解だった?今が正解だった?あほみたいな心拍数と吐き気が私を生かしている。自分の感性を疑う時間がかなしい。私本当にこれが好きなのかな?「心から」ってなに?心なんて一生不安さって呟いて今日も音量を上げて死に近づいたことを喜びましょうね。

僕の死にたいをいいねして

最果て、あるいはこの狭いベッドの上にて

明日が来るよ、逃げたいから眠ることができない、もう、忘れたい事ばっか、私はあの娘になりたくてたまらなくて涙涙涙、私の負けで、いつものタオルケットに顔を埋めて呻いている、ここにいます、ここにいますとも、たすけて、何が正しくて何が間違ってますか、私は全ての選択肢を丁寧に丁寧に誤ってきた気がして、馬鹿に思えます、明日が来ます、朝が来ます、明日もあたまがおかしいんだと思うと悲しい、来ないでほしい、電話とかできないから、君はさっさと寝てほしい

「死にたい」にハートマークつけたっていいよ、いいよ、死なないから、死なないでっていうより、ずっとずっとやさしいよ

とあるかけら

とあるかけらという自覚が足りなさすぎて、通院サボりすぎて、存在が鬱血して痣になる。こんにちは。君のLINEは、いつも間に合っていません。

ファンファーレと発狂って感じで毎日、夕暮れチャイムのあとは寂しい。情緒ランキングの一位にキモいが来てしまっていて、どうしようもない。こんな春が来るはずではなかったって、それ、何年目なんだろう。期待も希望もおんなじ病気です。罹患したら寛解するまで手を繋いでなかよししなきゃいけないらしい。知らないけど。

いま、可哀想な人を突き放さないせいで、私が終わってしまうゆくえを眺めている。君の家、変なにおいするから好きじゃないとか、言えたら、幸せになれるに違いない。世界が美しいこと、鮮やかであること、どうしてわからないんだろう。君の目は暗いよ。